手癖、口癖、心癖
手癖は目に見える。
暇な時に手をいじったり、迷い箸したり、無駄に大げさなジェスチャーをしたり。
それを誰かが指摘してくれるなら、それを意識できる。治すことはできる。
口癖は聞くことができる。
「とりあえず」だったり「いやいやいや」だったり「〜ッス」だったり。
それを誰かが指摘してくれるなら、それを意識できる。治すことはできる。
心は目に見えないし聞こえない。だから、誰にも気づいてもらえない。
「あー、こいつ嫌い、何で私はこんなに不幸なんだ、こんなクズの下で働くなんて有り得ない」
そう思ってもいい、それがあなたの本心だ。それはそれでいいが、そんな自分を許せるか?許せるならそれでも良い。もし許せないとするならば、それを声に出さないとしたら、誰がそのくせに気づいてくれるだろう?
そう、自分がその癖に気づくしかないんだ。自分の中にそんな思いがあるのが辛いかもしれない、それに気づくのは怖いかもしれない、誰にも気づいてもらえないからひたすら面倒くさいかもしれない。
でも、自分が気づかなかったなら、一体誰が気づいてくれる?一体いつ治すことができる?