ゴーゴー幽霊船の考察part1
今回から「ゴーゴー幽霊船」の歌詞の意味について考察に入ろうと思うが、前回も述べたとおり長くなりそうなので数回に分けて書いていきます。
というわけで早速、私なりの「ゴーゴー幽霊船」の考察に入ります。
1番Aメロ篇その1
"ちょっと病弱なセブンティーン枯れたインクとペンで絵を描いて"
まず出てきた"セブンティーン"という単語。ちょうど高校生の年齢だ。これはそのままPVを見ていただければわかる通り、17歳の女の子だろう。
"ちょっと病弱な"というのは、言葉の通り受け取ってもらっても構わないが、私は「気弱な」もしくは「心の病んだ」と解釈している(理由はこの記事の最後で記述)。
"枯れたインクとペンで絵を描いて"というのは、夢や希望を描くことを指していると私は考えている。なぜインクとペンが枯れているのか?それについては次の歌詞で深堀りするが、"※少女なりに試行錯誤した結果、打つ手が無くなった"という意味だと私は解釈して話を進める。
"継いで接いでまたマザーグース夜は何度も泣いてまた明日"
"マザーグース"とはイギリスやアメリカなどの童謡を指す言葉。ここでは"セブンティーンに染み付いてしまったネガティブ思考"または"周りの常識的な大人の意見"という意味で使われていると考えられる。
というのも、「やってみたいな」と思い、必死に夢を描いて継ぎ接ぎしみても、大人の意見(もしくはセブンティーンのネガティブ思考)は
「どうせお前には無理だよ」
とセブンティーンに告げる。"またマザーグース"と言っているからには、「やってみたい」という思いをマザーグース(お前にゃ無理だという意見)が何度も何度も繰り返されたのだろう、そりゃ泣きたくもなる。
※ここで上記の、「枯れたインクとペンというのは少女なりに〜」という意味に繋がる。
というのも、例えば
小説家になりたい!→お前にゃ無理
漫画家になりたい!→お前にゃ無理
女優になりたい!→お前にゃ無理
モデルになりたい!→お前にゃ無理
医者になりたい!→お前にゃ無理
etc.....
と、自分の夢を全て否定されているのだから、夢を描くはずのペンやインクはもう少なくなって枯れてしまっている(夢や目標の選択肢は無くなってしまっている)ということになる。
それでもなお、継ぎ接ぎして夢を諦めずに持ち出してみるが全否定されているのだから、そりゃ「病弱=気弱or心が病んだ状態」にもなるわ。
今回はここまで、次回も1番Aメロについてです。
引用元
youtube https://www.youtube.com/watch?v=2PqxOytUjz0,
アルバム「diorama」歌詞カード、作詞作曲:米津玄師